Pro-Lite Bortola A21のレビュー
先日工場に潜入したPro-Liteからレビュー用にBortola A21 アロイクリンチャーホイールセットをお借りしました。こういう高価な物をうっかり貰っちゃったりすると気持ち的に正直にレビューできなくなるのが嫌なのであくまでレンタルってことで(笑)
で、Pro-Lite Bortola A21。
こちらは格安アルミ製ホイールとして名を馳せたBracciano A27の後継で、ワイドリム&チューブレス対応になったNEWモデルです。公称スペックは以下の通り
- リムハイト21mmのアルミ製リム
- 内径17.5mmのワイドリム
- 日本製EZOベアリング
- Sandvik SS エアロスポーク フロント20本ラジアル組 / リア24本クロス組
- 重量1473g
またリアハブの交換パーツを購入することでシマノとカンパのハブを切り替えることが可能なようです。
チューブレス対応&エアロスポーク搭載で実売50,000円前後なので対スペック上のお買得度は高いといえるかな~。フルクラムレーシング3やZONDAの2-WAY FITよりも髙スペックで価格も15%くらい安いかなって感じ。
Pro-Lite Bortola A21 | ZONDA 2-WAY FIT | Racing3 2-WAY FIT | |
---|---|---|---|
価格 | 50,000円くらい | 56,000円くらい | 56,000円くらい |
重量 | 1473g | Campy:1570g / Shimano:1619g | 1595g |
リムハイト | 21mm | 26mm/30mm | 26mm/30mm |
ただしBortola A21の重量については後述するとおり実測と差があるので要注意です。
実物をチェック!
ではさっそく実物をチェックしていきましょう~
箱から取り出したところ
Pro-Liteのホイールは全体的にブラック&ホワイトのシックなデザインでカッコイイ
リムには個別の製造番号を記録したバーコードが貼られています。
Pro-Liteではこの製造番号で製造時のデータを全て管理しているので後の補修時に履歴を全て追跡可能になっているとのこと。
また、盗難対策にも役立ちそうですね。
続いて重量をチェック。
我が家の秤が5g(繰り上げ)単位でしか計測できないので若干の誤差はお許しを(笑)
ちなみにこの秤アリエクスプレスで300円くらいだったのですがちゃんと使えます
フロント:685g
リア:875g
ってことで前後で1560gじゃないか・・・
我が家の秤が最大で5g/回増しになることを考慮に入れても、公称スペックと70~80g程度の誤差があることになります。
ちなみにウチに来た子だけの問題かと思ったのですが、海外のレビューサイトを見ても概ね6-70g前後の誤差と書かれているので、これは最初からそういう物と思った方が良さそうです(笑)
誤差の件は「えー」と思うところもありますが、1560gでもZONDAやレーシング3の公称重量より軽量なのでそれはそれでヨシとしよう。
付属するスキュアーは前後セットで117g
装着して無負荷状態で廻してみた動画。
フロントはとにかくメッチャ廻ります!最初勢いよく廻したらいつまで経っても止まらず動画が長くなりすぎたため、軽く手を触れる程度に変更。それでも2分近く廻りました。
ウチにあるDura Ace C24には及びませんがかなり良い回転だと思います。
後輪はラチェット音が細かく&ちょっと大きめ。
この辺は好みが分かれるところですが、僕は「走ってる~」って感じがするので好きですよ(笑)
そして期待の装着!
今回はAzzurri (アズーリ) Forza Elite 105に装着しています。交換の方法は別記事に纏めておきましたので自分でされる方は参考にしてください。
ちなみにForza Elite 105に当初付いていたのはシマノのRS010。
安価な完成車によく付いているいわゆる「鉄下駄」ホイールでメッチャ重いので後述するようにホイールを5万円程度の物に換えるだけで幸せ度が3倍くらいにアップします。
後ろ側からみてもなかなか。
ハブは日本のEZOハブ。
他の有名メーカーでの採用は聞いたこと無いですが、安心の日本製ってことでPro-Liteが好んで使っているベアリングです。先の動画でも分かるとおりとにかくよく廻る。
エアロスポーク搭載。
一部レビューサイトでスポークの入手に関する不安が指摘されていましたが、Pro-Liteは補修パーツの直販サイトでスポークも販売しているので入手については問題なさそう
リアホイールにはスポークブレースが装着されています。
こちらはホイールの安定性を高めパワー伝達時のロスを低減するPro-Liteの特許技術らしい。
スポークはもちろんエアロスポーク。
ブレーキ面には切削加工が施されておりストッピングパワーの向上が図られています。これが実際効果的でブレーキの効きはかなり良いと思います。
実走レビュー
実際に使ってみた感想としては・・・。
安価な完成車を買って鉄下駄ホイールを履いているなら今すぐ交換した方が良い!もうね、こんな効果がわかりやすくて作業も簡単で幸せになれるカスタマイズはないですよってくらい(笑)
何しろですね~、最初に付いてたRS010は重量が前後で1960gもあるわけですよ。ホイールを外して手で持ったらずっしり重くて「これを担いで走っている絵を想像したらうんざり」するレベル。
対するPro-Lite Bortola A21は実測で1560gと400gも軽量。
この重量差は加速時・巡航時共に明らかな効果を実感できるレベルで、実際、1枚上のギアを楽々踏めるようになる感じといったらいいのでしょうか。
5万円の投資でこの効果はデカイ♪
Pro-Lite Bortola A21の走行感としてはかなり剛性が高く、踏んだらその分ガツンと進む感じです。反面、高剛性であるために乗り心地は堅めで路面の荒れがかなりダイレクトに来ます。今回は23Cのタイヤを使っていますが25cに変えて乗り心地の向上を図りたいところ。
パワーロスは少ない感じでヒルクライムでもグイグイ登れます。
まぁ、トータル重量で400g減ったのでそっちの効果も大きいと思うのですが、とにかく坂もラクチンになって幸せ。平地の巡航・登りともに対価格で考えれば十分な性能アップを果たせるオールラウンドモデルといえるかと。
感覚的にはDura Aceの性能には一歩及ばずかな~。
特に走り出しの軽快さはDura Aceの方が一段階上。といっても5万円のミドルグレードホイールをハイエンドモデルと比較してこの僅差は高評価といえると思います。値段が倍くらい違うわけですしね~。
結論としては、Pro-Liteは言うとおりお買い得だった!
- 前の記事:ロードバイクのホイール交換方法
- 次の記事:自転車用GPS bryton Rider100のレビュー
>やまめさん
Bortola A21はチューブレス対応なのでリムテープがないんですよ~。
なので、その分の重量増っていうわけでは無いと思った次第で。。。
前々より見ておりました。
当方Pro Liteと販売契約を結びまして、代理店として今月末より日本でプロモーションを行います。
その上でこちらのブログは大変参考になりますし、是非使わせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?
宜しくお願い致します。
鈴木貴之
>鈴木様
以前、別の会社が代理店をされていた気がするのですが今年から取り扱いが変わるのでしょうか?
使うというのがどう行った形になるのか分からないのでちょっとお答えしにくいですが、基本的にはほとんどのことはOKな姿勢でサイト運営をしておりますので、ご希望をメールにてご連絡いただければ幸いです
http://www.yamaiko.com/mail.html
メールはこちらからお願いします!
Pro-Liteのホイールはhttp://www.pro-lite.net/ で直接買えるのでしょうか?
2016のホイールカタログ見てたら欲しいのがあったのですがwiggleでは売ってないようなので(Cicilia C28W)
日本にある代理店で買えれば安心なのですが
>あんちゃーさん
僕が知っている限りPro-Liteはパーツ以外直売してないはずだと思います。
Wiggleに要望出してみるのもいいかもですね~
自分もBortola A21使ってます。
でも、このホイールチューブレスレディといいつつ、そのままだとチューブレスタイヤ使えませんでした。
どうやら漏れ防止のテープ等を巻かないと、漏れちゃうみたいです。
結局普通にクリンチャーとして使ってます。
>kazuさん
情報ありがとうございます!
僕は普通のクリンチャーしか使ってなかったので気が付きませんでした(汗)
それはなんか微妙な話ですね・・・
恐らくカタログ値はリムテープなしの重量だと思われます。
標準ではリムテープ付きで販売されているからその分だけ重くなっているのでは無いでしょうか。
もっとも競合商品のZondaなどはリムテープ不要なのでカタログ値以上の差があることには変わりませんが。