実測8.2kgで超軽量な折りたたみ自転車 RiFle Z4-2000のレビュー
コレは期待以上のコスパかもしれない・・・
以前、上海サイクルショーに行った際に見かけて気になっていたRiFle Z4-2000という折りたたみ自転車。サイクリングエクスプレスで販売していたもののその後値上がりしてしまいがっかりしていたところDragonBikeでも販売開始~
で、DragonBikeの中国スタッフが早速購入したというので借りて走ってきましたよ♪
ちなみに・・・
あともうちょっと待つとおなじくRiFle Z4-2000のカーボンフレームが入荷するとのことで、僕はそちらをお買上げ予定。後述するように幾つか要検討な部分があるものの送料込で4万円以下とコスパは圧倒的で走りも合格点なため、これにカーボンが出るとなれば即決の方向で(笑)
カーボンモデルは6万円切ってくれると期待
2017/9/25追記 カーボンフレームモデルですが無念の販売中止だそうです・・・。期待してたのに~
2018/05/13追記 S4-2000というNEWモデルが登場してスペックアップしました。変更点は下記の記事で紹介しています。
で、こちらがRiFle Z4-2000。
サイクリングエクスプレスの商品写真だとイマイチぱっとしないのですが、小径車好きな方が実物を見たら「コレはなかなかやりそうだ」と理解していただけると思います。
所謂、DAHONっぽいスタイルの折りたたみ自転車で、後述するように折りたたみ方も概ねDAHON式です。
ちょっと斜めの角度からもう一枚
それでですね~
こちらRiFle Z4-2000、メッチャ軽いんですよ。この写真の状態、つまりペダルやスタンドなどがついてそのまま走れる状態の実測で8.2kgしかない。
おなじくこのサイズで人気なルノーのULTRA LIGHT 7がペダル、スタンドを除く公称重量で7.4kgなのでおそらく互角以上の戦いになると思われます。しかも今回乗ったZ4-2000は3速モデルで、別途販売されているシングルモデルは公称で7.9kgらしいので・・・
ちなみに僕はルノーULTRA LIGHTと名前が付く前からルノーの14インチに乗ってまして、良いところも悪いところも理解しているつもりですが、結論から言っちゃうとRiFle Z4-2000はルノーに引けを取らない出来だと思います。
それで値段が4万円以下というのだから熱い。
ってことで詳細を見ていきましょう。
ブレーキレバーはWINZIP、コンポーネントはLTWOOという謎ブランド
謎ブランドですが仕上げも綺麗でこのクラスの品質としては十二分なレベル。一昔前は安価な折りたたみを買うとこの辺でコストダウンの跡が感じられたものですが、中華品質もかなり向上していることが実感できます。
一方、グリップはちょっとスカスカなスポンジっぽい感じで握り心地がいまいちなので、好みのグリップに交換したほうが良いかも。
今回試乗したのは3速モデルなので外装のリアディレイラーを搭載。
こちらもLTWOOという謎ブランドですが、3速と大雑把な変速のため精度的にもおおむね問題ないと感じました。
クランク廻りはアルミ製
ギア歯数は45T、クランク長は170mm
なんと、3速モデルのチェーンリングは「楕円リング」を採用!
(シングルは真円)
リアの歯数は3速モデルで9-13-17T、シングルで9Tとなってます。ギア比は結構考えられていて、14インチといえどもたもたせずに走れる比率になっています。ちなみに僕のルノー号は当初38T x 11Tとまったり仕樣だったので、あとでフロントを45Tに交換しています
ちょっと写真がわかりにくいですがクランクは裏側が肉抜きされてて、さり気なく軽量仕様
それから写真のCNC加工なペダルも商品に含まれてます。
折りたたみレバーなどはDAHONっぽいアレ。
中国にはこの手の折りたたみレバーの専門工場が結構あるらしく、DAHONと全く関係ないところで様々なモデルが売られています・・・
ブレーキはアルミ製のVブレーキ
こちらブレーキシューがいまいちなのか、キーキーうるさいので早めに交換したほうが幸せになれそう。Vブレーキ自体はアジャスターもついててまぁこのクラスとしては普通のレベル。
ハブはかなりよく廻ります。
で、なにげに中を見たら安物のカップ&コーンではなくシールドベアリングでした。見えないところに意外なこだわりがある!
あ、それからリアハブのラチャット音は結構爆音系です(笑)
全体的にアルミの溶接も塗装も綺麗ですし4万円以下という値段を考えれば上々の仕上げだと思います。
ちなみに↑の写真の茶色い点々があるのは傷ではなく泥跳ねです・・・
シートポストはDAHONと同じ33.9mm。
長さもDAHONでよくある580mmです。ルノーのシートポストは折りたたみサイズを優先して短いものとなっていたため微妙にポスト長が足りない感がありましたがRiFle
Z4-2000の方がいい長さだと思います
また、僕の持っているルノーはクランプが甘く、よくシートポストが下がってしまうのですが、RiFle Z4-2000ではそのようなことはありません。
タイヤはKENDAの14*1.35 60TPI
続いて折りたたみ方。
折りたたみ方は基本的にハンドル内折れのDAHONと同じ
まず、シートポストを地面につくまでおろして、次にハンドルをたたみます。
このとき、ステム上部のクイックレバーを緩めてハンドルの角度を調整しないとピタッと折りたたむことができません。
RiFle Z4-2000のステムは高さ調整が不可で、しかも折りたたみ時にブレーキレバーとフロントホイールのクイックレバーが微妙に干渉するため、ブレーキレバーに傷がつきやすいのが難点
クイックレバーの取り付けを左右逆にしたら良いかと思って試してみたのですが、やっぱり微妙に干渉する。
まぁ、このへんは折り畳み自転車の宿命とも言えるのであまり気にしない。
と、上記写真のベルは別売りです
あとはフレームを半分に折れば完成。
慣れれば3分くらいで折りたためるのがDAHON式の素晴らしいところです。
また、フロント・リア共に幅の狭い専用ハブを採用しているため折りたたんだ状態がメチャ薄いです。
折りたたんだ状態でバチッと固定できるように磁石がついてます。
ハンドル角度の調整が悪いとこれがうまく届かないことが有りますが、その辺は慣れです。
また、この磁石がかなり強力で外す際は「えい!」と力を入れる必要があるくらいガッツリくっつきます。
折りたたんだ状態でシートポストを伸ばして転がすことも可能です。
ただし、角度によっては地面にハンドルを擦るので要注意。
要検討ポイント
っとまぁスペック的にはこんな感じで。
しばらく走ってみた感想としては、全体的な完成度はなかなかだけど一部ちょっとした部品交換で快適性をアップしたい感じ
- グリップの握り心地がいまいち
- ブレーキシューがキーキーうるさい
この2点をさくっと改造すればかなり快適に走れる予感。
全体的な感想
まず軽い、超軽い。
ロード乗りからすれば8kg台なんて重い部類に入るかもですが折りたたみ自転車で8kgは相当軽い。しかもシングルではなく3速でこの重さなのでシングルは7kg台に突入します。
僕が今から15年位前に初めて折りたたみ自転車を買った頃、安価なモデルは10kg以上あり、輪行で駅のホームを歩くのはけっこう大変だったのですが、あのころのDAHONの値段(最近のDAHONはだいぶん値上がりしちゃいましたからね・・・)で、このスペックの自転車が買えるのは素晴らしい!
一世を風靡した、輝いていた頃のDAHONが帰ってきた感(笑)
昔はYAMAHONを担いで海でも山でもどこでも散歩して、自転車で散歩する楽しさはYAMAHONに教えてもらったといっても過言ではない僕ですが、この軽快さはあの頃の気持を呼び起こしてくれそう。
個人的には気軽に輪行できるお散歩自転車としてはルノーのウルトラライトシリーズと互角以上に戦えるモデルだと思います♪
>はんダーさん
今の所、メーカーのラインナップにもない模様です(T T)
リアハブ、ブロンプトンに使えないかな・・・
>匿名さん
Rifleの方が狭いのでうまくスペーサーを入れれば・・・
自分もinaさんと同じくカーボン待ちですがなかなか入荷されませんね・・・
アルミのは売り切れたり入荷したくりかえしているので浮気したくなってしまいます。
と、思ったら販売中止なのですね・・・無念です。
無駄な投稿になってしまいすみませんでした。
>匿名さん
そうなんですよ~
僕も待っていたのですが無念の販売中止で・・・
ピンクと黄色が追加になってます。
>匿名さん
お、ホントですね!
デザインが変わるような話は聞いていたのですが、たしかに新色はロゴも変わってますね~
本日、無事に自転車届きました。組み立て中に疑問が浮かんだのですが、チューブに空気入れるバルブはこれ何式なんですか?
米式でもない感じだし、仏式でもなさそうなんで。教えて下さい。
>ブチさん
僕が見たときには確か米式バルブだったと思います。
米仏切り替えの空気入れで空気入れたはずなので。。。
わかりました。やってみます。
現物を再確認しましたがやっぱり米式ですね~
黄色出ないかな…