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去年、3.3万円で買えるカーボンフレームなMTBという記事を書いた僕ですが、その...

RENAULT Carbon 6!? SAVA ZQカーボン折りたたみ自転車のレビュー

去年、3.3万円で買えるカーボンフレームなMTBという記事を書いた僕ですが、その後ちょっとしてから気がついたところによるとこのSAVAってブランド日本でも代理店が付いて販売してるじゃないですか!

日本に入る際にさりげなくブランド名だけ変えてSAVANEとなっていますが、フレームに書かれたロゴはSAVAだし、2017モデルはカラーリングから仕様まで僕が持っているのと全く同じだったので、あ、これだと(笑)

値段は僕の予想通り国内に入ったら10万円になってましたが・・・

で、そんなSAVAの中国サイトを見てたら気がついちゃったのですが、国内で売っているRENAULT Carbon 6というカーボンフレームな折りたたみ自転車ってSAVA ZQという折りたたみ自転車に「RENAULT」と書いてちょろっとパーツを替えただけなんじゃないかと。

実際、上記のSAVANEを入れている代理店とRENAULTを販売している代理店は同じGICなので~

という話をDragonBikeの中に人にしたところ、早速仕入れてきたということで試乗させてもらってきました。いや、最初は試乗だけのつもりだったのですが、乗ったらコレがいい出来でそのままお買上げになったのですが(笑)

RENAULT Carbon 6の国内での定価は16万円、実売価格で128,000円くらいなのでこの値段ならかなりお値打ちなんじゃないかと。

ってことで、RENAULT Carbon 6と同型と思われるカーボン製折りたたみ自転車SAVA ZQのレビューを書いていきたいと思います。

届きたてホヤホヤから開封しちゃう。
こちらで売っているのはRENAULT Carbon 6ではなくSAVA ZQなのでもちろん箱はSAVAの箱になってます。

剥いて出してみたところ。
かなりしっかり梱包されています。が、カーボン製フレームの折り畳み自転車ということで折りたたみ時に発生する細かい傷は避けられない模様。カーボンフレームに傷があるとがっかりしますがこの辺は折り畳み自転車ってことで割り切りが必要。

あとでブロンプトンと比較しますが出したらメチャ小さくてびっくりするくらい。
ご存じの方も多いと思いますが、僕は基本的に「小さいもの」が大好きなので、この時点でもうかなりドキドキ。

付属品
マニュアル(中国語)、空気入れ、反射板、ペダル、工具、携帯ホルダー。

付属品の品質は基本的に駄目ですね・・・
DragonBikeの販売ページにも記載するようにアドバイスしたのですが、これらの品質は「とりあえずおまけで付いてきた」レベルなので無いと思ったほうが良いんじゃないかと(汗)

自転車関連に限らず中国ってこういう「意味のない安物」をおまけで付けるのが好きなんですよね~

保護材を外してみました。
おぉ、コレかなりいいんじゃないの?

カーボンの仕上げもきれいだし、折りたたみも無駄なくきっちり収まってて設計は良さげです。

そして何より小さい、メチャ小さい。

また、RENAULT Carbon 6もそうですがメチャ軽いんですよ。
公称で6.7kgってことで折りたたみ自転車界隈では最軽量レベルに軽く、実際持ったら驚くべき軽さです。この時点で僕のお買上げが80%くらい決まったともいえます。

開いてみたところ
折りたたみ自転車に乗る方ならハンドルやシート、ホイール位置のバランスが良く走りやすい設計だとパッと見で理解してもらえると思います。

そしてやっぱりRENAULT Carbon 6そのものじゃん(笑)

折りたたんだ状態でブロンプトンと比較してみましょう

長さ方向は圧倒的にSAVA ZQのほうが短く、厚さはほぼ互角ですね。
ブロンプトンは素晴らしい設計で厚さ側にかなりメリットの有る車体なのですが、コレと互角に収めているのはなかなか。

並べ方を変えてみるとこの通り。
メチャ小さいです

では早速乗りに出てみましょう~

ってことで、とりあえず付属のペダルを付けてみましたがやっぱり駄目だ・・・。ペダルは別途好みのものを購入しましょう。

角度を変えてもう一枚。
SAVA ZQはルノー カーボン6と違ってパーツも全て黒に統一されていて、ボク的にはこちらのカラーリングのほうがカッコイイかな~

フロントホイール周り
ブレーキはなにげにテクトロのブランド物が使われています

フロントハブ長はDAHONと同じ74mmだと思います

フォークももちろんカーボン製

リアホイール周り
リアハブは特殊な仕様で実測で85mm幅くらいのものが使われています。折りたたみ時の薄さの秘密はコレか

またリアハブはかなり爆音系で、走行中にペダリングを止めると「ジー!」と結構な音がします。とはいえ前後ともに回転は極めて良好ですね~

クランク周り
ギア比が45T - 9Tとシングルで街乗りするのにベストのギア比になっています。

14インチのホイールと合わせて気持ちよく走れるギア比で設計Good!

困るのがシートポスト。
なんか特殊なエアロポストになってるんですよね。余計なことをせず普通のポストにしておけば交換の自由度が高いものを・・・

また、標準のポストが若干短いのも問題。
僕は身長161cmと男性としては小さいのですが、僕が乗ってシートポストをギリギリまで出したらベストポジションという感じなので170cm以上の方はきついのではないかと。ポスト長的にはまだ出せるのですが規定外の位置なので・・・

フレームの折りたたみ時レバー
カーボンのメリットの一つ整形の自由度を活かしてきれいな埋込み式になっています。

折りたたみは結構硬いので「エイっ!」と気合を入れて曲げる必要があります。

また、僕が今回試乗した車体は調整が甘く折りたたみ部にガタがあったのですが、それは不良ではなくDAHON等と同様に折りたたみレバー内にあるボルトを締めることで調製が可能です。

ステムの折りたたみレバー
ステムより上はアルミ製ですがアルミもかなりきれいに作られてて、もはや中華品質とか馬鹿にできないレベルです。

ハンドル周り
こちらもきっちりテクトロのブレーキレバーを採用。グリップの握り心地もよく特に欠点は見つかりません。

ルノー カーボン6と違うのがステム。
SAVA ZQは高さの調整可能な可動式ステムになっています

サドルも黒くてカッコイイ

再び折りたたんでみたところですが、サドルの大きさと比較してもらえるとその小ささがわかると思います。

角度を変えてもう一枚

実際に走ってみてどうなのよ?

肝心の走りについてですが、いやコレかなり良くできてますよ。

まず途中にも書いたとおりギア比が最適。
14インチのシングルモデルってことでギア比の設計が悪いと気持ち良く走れないのですが、フロント45T&リア9Tはサイクリングロードなどを気持ち良く走れる丁度いいギア比になっています。

また、シングルスピードということでペダルとホイールのダイレクト感が素敵で思わず遠くまで走りたくなります。

フレームの設計もいいので乗った際のバランスもよく、僕なんて1kmくらい走った時点で「これ、僕が買うわ」と口走ったくらいです(笑)

深センは最近日本でも注目の街なのでコレであちこち散歩したいですね~

一方、欠点ですが、まず気になるのがハブが爆音
リアホイールを空転させるとかなりうるさいです。この辺は好みもあると思うのですが・・・

あと、僕は大丈夫ですが背の大きい方だとシートポストの長さが気になりますね。
自己責任で規定ラインより出しちゃえば問題ないのですが、できれば長いシートポストのオプションを販売して欲しいところ(いちおう、頼んでおきましたが・・・)

国内でルノー カーボン6を買って13万!
と言われたらどうかと思うのですが、この出来で8万円だったら十二分に満足なレベルだと思います。国内でDAHONのアルミ製軽量モデルを買ったらもっとしますしね・・・

SAVA ZQは6.7kgとメチャ軽いし♪

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この記事へのコメント(10件) |コメント入力欄へ

記事を見て凄く気になったので思わず買っちゃいました。
調整のために少し乗ってみたのでユーザーレビューしてみます。

届いた状態ですが記事にあるように傷はありますね。僕はどうせ乗っていたら傷はできるから酷くない限り気にしないんですが、カーボンに傷は・・・って方は実店舗のダホンなど大手や国内通販品の方がよさげです。
重さは段ボールで届いた状態だと段ボールが小さいのもあって「あれ?重い?」って感じでしたが車体だけ出したら「え?この重さで大丈夫?」ってくらい軽いです。
車体の見た目は大変良いです。ぶっちゃけ写真で見るより凄くかっこいいので、もし実車両を国内で展示していたら結構売り上げいいんじゃないかなって感じです。

ついてきたのは空気入れがなかった代わりに追加クッション用のサドルカバーが入っていました。後記の理由でこれ凄く役に立ちそうなので全員に入れてほしいですね。

乗ってみた感想ですが、僕普段ロードバイクメインでミニベロ初めて、ママチャリも普段乗らない人間のレビューと思ってください。
まず、がたや軋みなどは全く気にならなかったです(一点を除く、クレーム予防などの意味があると思うのですがリアブレーキのワイヤー余りが長くとってあってペダリングのたびに当たってカツカツうるさかったです(笑)。後で切ろうと思うし自分で整備する通販組には問題ないです)。
次にハンドル周りですが記事のようにハンドル角度の変更、ハンドル高さ変更が容易でありグリップ感、ブレーキング感覚も問題なかったですね。
サドル周りですが、シートピラーを限界まで伸ばした状態で自分の股下が確か74㎝くらいだったと思うのですが普段のロードバイクのライディングスタイルまで足が伸びないです(レーパンなしの普通着で乗ったフラットペダルの場合)。これぐらいなら気にならないかなという程度ですがそのくらいのサドル長が限度と思ってもらったらいいかと思います。
ここで上記のサドルカバーなんですが、普段用にパッドなしで乗るのに発生するお尻の痛みがカバーできそうなのと、クッション部分でペダルまでの距離が稼げそうなので、まだ使ってないので使用感は不明なのですが足がもっと長い人でももしかするといい感じに乗れるかもしれないですね。
リアハブの爆音ですがロードバイクの少量グリス爆音派よりはうるさくない感じです。ジジジジとセミが鳴いている感じですね。

こんな感じで結構いい感じですね。

以下はミニベロ乗ったことなくてロードメインの方にシングルスピードミニベロどんな感じか今回買ってみて感じたこと書いておきます。
まず走行の安定感は比べちゃいけないんでしょうけどやっぱり低いです。これは慣れでしょうね。恐らくハンドルまでのリーチの短さから感じるものなので慣れるしかないと思います。
僕の場合はハンドルを限界まで下げることで結構安定感が上がりました。バーエンドバーを足せばもっと安定するかもですね。本音を言うと少し折り畳みが大きくなってもいいからロードうやMTBの通常規格のステムでリーチ調節ができるようにしてほしいというのがあるのですが、ダホンなどの大手でもつけている車両が少ない以上構造上の強度などの問題があるのでしょうね。
後、この車両はシングル仕様なのですが、記事にもあるようにギア比がそこそこスピード出せるようになっているので必要性があれば車道を走ることが可能です。逆に言うと人がいる歩道を走ることには余り向いていない(徐行に向いてない、疲れる)ので都会に住んでいる人には向かないかもですね。
最後にこれが一番重要なのですが、上記のリーチの短さのせいだと思うのですがダンシングがすごくしづらいです。そのため坂は走りたくないなと思いました(何とかなると思ったんだけど、時間で慣れるといいなぁ)。

以上です。乗る環境が合えば凄くいい車両ですが、ロードバイクメインの人間が選ぶ場合はシングルスピードよりも三段変速などのミニベロの方が乗りやすいんじゃないかなって感想ですね。今後自分が次を選ぶ時は軽さを少し削ってでも万能性、乗りやすさ優先でそっちを探すと思います。購入予定のある方の参考になれば幸いです。

長くなっちゃってごめんなさい><。以上レビューでした。

>卯月さん
詳細なレビューありがとうございます!

付属品についてですが僕が開けたときも写真を取り忘れているだけでサドルカバーついてました(汗)

これ購入しようか考えてます。一方でルノーの方でもプラチナライトというアルミだけど同じ重量で安いモデルが合ってどっちにしようか悩んでます。ZQならではの、もしくはカーボンならではの利点ってありますか。ただGICの人にルノーカーボンについて聞いたら、車体的にそこまでカーボンとして振動減衰性は期待できなくて純粋に重量面のアドバンテージが有るだけと思ってくれればと回答されたことがあります。

>匿名さん
そうですね、カーボンですが振動減衰などは期待しないほうがいいと思います。
単純に軽くて軽快、そしてカーボンに乗っているという満足感・・・。ただ感覚的なものかもしれないですが、同じ重量でもカーボンのほうが軽快感が上な気はしますね~

Rifleもそうですが、最近はお手頃価格で軽量な折りたたみが結構あって嬉しいですね!

こんにちは、こちらのレビューを見て私も買ってしまいました。
本日届いたのですが、写真と比べると細かい仕様変更があったようです。
1.空気入れが付属していませんでした、その代わりにキックスタンドが付いていました
2.ステムのロックレバーの形状が変更され、ロックレバー自体を固定するボタンが無しになっていました。(別途ロック用のプラ部品が付属)
3.チェーン引きが黒いアルミ製になっていました
この手のサイレント仕様変更は中華アイテムにはよくある事ですが...
重量はスタンドとペダルを外した実測値で6950gでした。
ルノーと比べるとこの辺はステムの高さ調整機能のせいかなと思っております。
これから整備して乗ろうと思います。

>TKさん
仕様変更があったんですね!
拝見する限り、概ね改良に見えますね~。とくに付属の空気入れほんとにおまけで使い物に・・・w

あ、仕様変更があともう一点、ステムのピボット部分の上部が一体成型ではなく溶接になってました。
溶接痕が無い方がすっきりして好みだったのでここはちょっと残念な点かなーと…。
ハンドルバーとグリップが実測で366gあり、早速安物のカーボンハンドルバーとスポンジグリップに交換したところ200g以上軽量化出来ました。
強度的に若干の不安は残りますが4000円強で済んだのでお得だったと思います。

>TKさん
追加情報ありがとうございます!
もともと6.9kgからハンドル交換だけで200g詰められるのは嬉しい情報です!

今日サイクルモード行ってきたんですが、GICは今度savaの16インチモデルも展開していくらしいです。実は14インチも試験的に入荷したけど即売したとか。
あと、やっぱりカーボンモデルの製造はsavaらしいです。そこまでぶっちゃけていいのかと思ったけど、あの折りたたみ機構見たら一目瞭然ですがね。あの綺麗なトップチューブに惚れ込んで頼み込んで作ってもらいそれが縁でsavaブランドも扱うようになったとか。
ルノーカーボン16インチ試乗出来たんで試しに乗ったんですが、最高ですね。走行性能はクロスバイクと同じ位だし、油圧ディスクは信頼性半端ないし、持ち運べるギリギリの重さでした。
ぜひinaさんにも購入頂きレビューしてもらえたらと思います。

>匿名さん
僕も今日見てきました!
ルノーのカーボンとSAVAはちょっと部品構成が違いましたが、基本的には全く同じものでしたね~

14インチも気になるのであとでSAVAをチェックしてみます(笑)

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